アメを舐めた理由


サトル編5日目、犬伏はアメを舐めながら部屋にやってくる。
アレをやると喉が渇くから、アメが必要だと、彼女は語る

このことについて、もう少し詳しく考えてみよう。


 喉が渇く?
犬伏は幻覚剤DMTに興味を持っている
そのため、MAO阻害剤とともに幻覚剤DMTを榎本のいた地下室から盗んできて試そうとしたが、転移がジャマして飲むことができなかった。

 アレをやると、喉が渇くんだよね?

と犬伏は言っているが、この『アレ』とは何だろうか?
悟の唇が乾燥していることを指摘していることから、MAO阻害剤と幻覚剤DMTのいずれかを指していると思われる。

実際に調べてみたところ、MAO阻害剤の副作用として口渇があるそうだ。
おそらく、犬伏はそれを知っていて、こんな発言をしたのだろう。


 MAO阻害剤の意味
また、こんな発言もある。

 知ってるって言うか……聞いたことがあるって言うか……
 だからアレをやるときは、みんなアメを持ってくるんだ。

奇妙な発言だが、犬伏の人格が『影』の意識を中心に統合されているという考察を用いれば、これは説明できる。
前者の発言は、別の人格が知っているということで、
後者の発言の『みんな』というのは、他の人格全てと言うことになるのだろう。

さて、以上より一つの事実が明らかになる。
それは、過去に犬伏はMAO阻害剤を何度も投与されていたこと。
何故彼女はMAO阻害剤を飲まなければならなかったのか。

だがMAO阻害剤について調べれば、答えはすぐに見つかる。
MAO阻害剤は、うつ病やうつ状態に効能があるのだ。
犬伏に定期的に投与されていた可能性は高い。


 遠い異国の夢
犬伏にアメを挿入された時、悟は遠い異国の夢を見る。
奇妙な光景を映し出しているが、これは何を示すのだろうか。

だが、細々と文章を解析して考察すると、このページが Apoptosis されてしまうので、考察はしない。
どうしても気になる人は自分で考えてほしい。

ヒントだけ与えておくと、Remember11を知らない人でも、分かる人には分かってしまうこと。
そして、解説を放棄したことそのものもヒントである。
分からなくても、決して他人に聞くことだけはやめておこう。恥をかくだけだ。


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