停電の中、悟を傷つけたのは?


2日目のスフィア、悟は正体不明の影に襲われ、左腕を斬られてしまう。
停電のため、この影は監視カメラにも映ることなく、結局誰だったのかは曖昧のままだった。

ここではその正体について考えていくことにしよう。


 状況整理
まず、問題のシーン前後に悟肉体に起こったことを整理してみよう。

【こころ意識】
地震発生。停電が起こる。

【α意識】
この間に悟の左腕が切られたと思われる。

【悟意識】
左腕に激痛。刃物を持った人影と遭遇。

【こころ意識】
見えない殺人者から必死で逃げる。停電回復。


 人影の正体
整理してみれば、誰が悟を傷つけたかは見当がつく。
胎児である。

ただし、悟の肉体を支配しているαのほうではなく、犬伏の肉体を支配しているωである可能性が高い。

その理由は、悟意識のときに現れる刃物を持った人影だ。
もし、この人影に『立ち向かう』と逆に刺されてしまう。

だが、刺された後の記述を見ると、口づけされ、長い髪がかかり、その人影が闇よりも暗い『影』だと感じたという。
これはまさしく、犬伏そのものである。
ナイフを持ったアップのCGでも、その手をよく見ると犬伏である可能性が高いことが分かる。

このときの犬伏は、悟を殺そうなどとは考えていなかったのだろう。
転移して気付いたら、自分は暗闇の中でナイフを持っていた。
そこに勘違いした悟が襲いかかってしまい、もつれあっているうちに刺してしまっただけだと考えられる。

以上をまとめると――

停電時の人影の正体は犬伏。
だが、悟の左腕を傷つけたのは胎児ω意識の可能性が高い。


 BACK HOME