Introduction



 考察の動機
Remember11は謎を残して終わっている。
あまりにも唐突な終わり方のため、完全版発売を目論んだ企業的戦術なのではないかとまで言われてしまった。

しかも、Remember11の謎の厄介なところは、謎になっている部分が物語の本質に関係するところだ。
『投げっぱなし』、『伏線を回収し切れなかった』と思った人も多いだろう。

だが、初回限定版の冊子にあった中澤氏のコメントや、本編の質の高さを見る限り、私には本当に投げっぱなしとは思えなかった。
Remember11の謎には、答えがちゃんと用意されているのではないか……?

そう思った私は、セカンドプレイで情報収集しながら考察を開始した。
考察するには情報が少ないと言われているRemember11だが、細かい疑問点を逃さぬように注意した。

そうして完成したのがこの考察である。
正直、この結論に至ったとき、私は興奮してしまった。その晩は寝付けなかった。
……って、これじゃ中澤氏と同じじゃないか。


 考察の見かた
考察は、Level1からLevel3まで用意してある。

Level1では本編で直接的に解明された謎を扱う。
本編でしっかりと解明された謎を整理するのが主な目的であるので、復習代わりにざっと目を通してもらえれば光栄である。

Level2では本編で間接的に解説された謎を扱う。
本編である程度の情報を残しつつも直接解明されなかった謎を明かす。
細かいところはともかく、大まかなところについては製作者の意図するところと合致している……はず。

Level3では断片的な情報のみ与えられた謎を扱う。
情報が少ない以上、単なる妄想で終わらないように注意した。
本編でそれを示す部分があればそれを提示し、それでいてできるだけ辻褄が合うように整理した。
そして、答えはなるべくシンプルなものに、例外はほとんど許さないように、注意を施した。

etcでは、ここまでの考察で扱わなかった謎(物語の本質からはいくらか離れたもの)に焦点をあてる。
基本的に与えられた情報が少なく、答えが複数個考えられるものも多いので、Level3までの考察よりもいくらか曖昧になっているところはある。

とりあえずは、前から順番に読んでほしい。
この考察は構成にも注意を払ってある。
前から順番に読むことで、理解を早めるばかりか、驚きも新鮮なものになるはずだ。


 補足
ちなみにこの考察は、矛盾点などがあったりしたら予告なしで書き換えたりしますのでよろしくです。

考察は、『分かりやすさ』を優先しているため、文章や構成を直感的なものにしています。
厳密性を求める方から見れば説得力が薄いかも知れませんが、そのつもりでお願いします。

それともう一つ。
考察はあくまで考察です。
過信しすぎたり、頭ごなしに否定することはご遠慮ください。


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