その他の『その他』


このページでは、ここまでの考察に採用しなかった事柄や、掲示板で質問を受けた事柄について紹介していきます。
今まで紹介した考察を利用すれば、大筋は理解できる範囲ですので、簡潔に書いていきます。ご了承ください。


 本編関連
  • 黄泉木は、飛行機にナイフを持ち込んでいるが、手荷物ではなく預かり荷物なら、持ち込むことはできると思われる。

  • こころの髪の毛についていた白い羽の意味は――
    ゆにがこころ達を翻弄するための小道具に加え、プレイヤーがやってきたということを示す象徴でもある。
    『真っ白』な羽根と言うのもそれを示していると思われる。

  • 本編で聞こえている自分の声は『人格の声』だが、プロローグで聞こえている自分の声は『肉体の声』。
    プロローグで肉体の声が聞こえている理由としては――
    悟が自分の声を特別に意識していたことや、
    プロローグ時のプレイヤーは悟にほとんど乗り移っていない状態にあり、世界そのものを見ていた状態に近かったことが考えられる。

  • 回想シーンの沙也香のセリフ、
    『だってわたしは … … ちゃんも――殺しちゃうから』
    で隠された『 … … ちゃん』に入るのは『お兄ちゃん』だと推測される。
    しかも、ディスク内のデータでは『お兄ちゃん』と言っているボイスもあるそうなのでこれは確定事項……?

  • 2012年のゆには、コンパスと黛のコート(?)を持ち込んだ。
    コートは3日目の飛行機残骸でもう一着発見される。
    ゆにの持ち込んだコートは案外テラバイトディスクと同じように、ぐるぐるぐるぐる回っているのかも知れない。
    細かい経路はいくつか考えられるが、省略。

  • サトル編1日目、悟が『いつものグラス』で水を飲んだという描写がある。
    だが、『いつものグラス』と言っても、プレイヤーの記憶にはない。
    おそらく、プレイヤーが勝手に想像して付け足したか、グラサンかキンパツの脳の情報が影響したと思われる。
    ちなみに、脳の情報に関してはサトル編4日目に榎本に会ったときにそのような描写がある。

  • ラマーズ法も、プレイヤー云々を暗示していたり。

  • サトル編に、
    『かごめ歌の中に犬伏の真実が隠されている気がした』
    という記述があった。一応紹介しておく。

  • サトル編4日目、悟は榎本の説明を一通り聞き終えたところで暴れだしてしまう。
    そのとき、『何者かに操られるように自分を律することができなくなった!』というよう描写がなされている。
    何者かというのは『オレ』を統べるプレイヤーのことだが、この寸前で悟は自分の正体を疑っている。
    自分という存在の矛盾に我を失ってしまった、と考えるのが自然だろう。

  • 同じくサトル編4日目、暴走した悟を榎本は殺そうとするが、その理由として――
    暴走した悟に自分(榎本)が殺されたら、それはその本当の肉体の持ち主である本物の優希堂悟の肉体が死ぬということに等しい。
    こうなると、1月17日を迎えてお互いの意識が元の肉体に戻ろうとしても、本物の優希堂悟が彼自身の肉体に戻れなくなると危惧、友人のために自らの肉体を犠牲にしようとした。
    ――という解釈も考えられる。

  • こころや悟が穂樽日のことを覚えていないのは、感覚機能や脳が未発達な胎児の中にいたから。

  • 悟の部屋の時計を進めた人物は、グラサン、キンパツ、ゆにのいずれか。
    その理由は、ユウキドウ計画またはこころ救出計画のため。
    2011年と同様、2012年のスフィアも歴史をなぞるように振る舞う必要があったことを考慮すれば、ゆにがやったと見るのが妥当か。

  • 榎本がユウキドウ計画に参加した理由は、彼と悟は親友だったこと、そして彼自身が意外と情に深いこと(プロフィールより)から。
    ライプリヒ製薬の命令ではない模様。(ユウキドウ計画自体がライプリヒ製薬とは無関係だと設定本にはある)

  • This story has not finished yet.
    Truth is not revealed.
    And it circulates through an incident.
     ―It is an infinity loop!
    エンディング時に表示される以上の文字の和訳は――
    この物語はまだ終わっていません。
    真実は明らかにされません。
    また、それは物語(事件)の中を循環します。
    それは、無限ループなのです!



 設定関連
  • 本編のテキストには描写はないが、避難小屋にはちゃんとトイレはある。
    背景CGにたまに映る掃除道具入れみたいな小さな部屋がそれだ。
    公式HPによれば、土壌処理方式のトイレだそうだ。

  • スフィアの建物からゲートへと続く道や、建物の屋根には雪が積もっていない。
    公式HPによれば、ロードヒーティングという設備のおかげだとある。
    ロードヒーティングというのは、内部に電熱線を埋め、放熱によって積雪や凍結を防ごうとする設備だそうだ。

  • 穂樽日鉱山跡の背景CGもちゃんと用意されていた模様。(設定本に載っている)
    このCGは本編では採用されていないが、そこが避難小屋でないことを即座に気付かせないように、わざとカットしたのかも知れない。

  • 朱倉岳や青鷺島が1月11日の時、穂樽日は7月11日ではなく7月12日。
    ちゃんと真ん中を数えればそうなるらしい。

  • 胎児αは男のほうで、胎児ωは女のほうである。
    サトル編エピローグで犬伏が抱いていたのが女のほうだったことから推測可能。設定本にも明記してある。

  • 『Remember11』に込められた意味は――
    ・『member11』で11人の登場人物(転移に巻き込まれていたのは11人)
    ・デモムービーで『11』を2進数とみなして『3』だとしていたので、『Remember』が記憶などの意味を示すとすれば、『3』は意識の三位一体と解釈して、『Remember11』でプレイヤーのことを指す。
    ――などが考えられる。
    多少無理やり解釈したと言う気もするのだが、Never7やEver17のように語呂を合わせつつハッキリとした意味を持たせるのは難しいようである……。

  • すでに考察には盛り込んではいるが一応、『the age of infinity』に込められた意味は――
    ageを多少意訳して『期間』という風に捉えれば、『無限の期間』となる。この期間はゲーム期間の7日間で、プレイヤーはそこをぐるぐる回っている。
    また、ageをエイジ……『嬰児』と捉える事もできる。

  • Remember11に用いられた量子力学の基礎となる考え方が、
    http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/saiFrame.html(『哲学的な何か、あと科学とか』内のコンテンツです) の量子力学メニューに、分かりやすく書かれている。
    説明は長く感じるかもしれないが、量子力学についてよく分からない人でも楽しく読める上に、Remember11に登場する考え方に極めて類似しており、かなりオススメ。読む時には、1番から順番に読むといい。
    Remember11というゲームも、プレイヤーから見れば「解釈問題」なのかも……。

  • 本編には使われていないイベントCGのいくつかがアルバムに収録されている。
    これは、念のために作ったとか、間違えて作ってしまったとか、そういうCGを一応収録しておいたのだと考えるのが妥当。特に深い意味はないだろう。

  • オプションでのボリューム調整で、テスト用のボイスを聞くことができるのはご存知だろう。
    ここで1キャラあたり2ボイスが収録されているのだが、犬伏だけは3つある。しかもそれぞれ声の調子が違う(ような気がする)ので、これは本物の穂鳥や沙也香の声だと思われる。
    ちなみに、こころのボイスは『えちー』。



 『アイツ』関連
  • アイツを示す表現として『0次元、虚無、点』がある。
    これは、ゲームの世界からプレイヤーを見た例え。
    ゲームの世界の住人から見れば、プレイヤーはテレビ画面の外にある存在で、その中継にあるのが一つの点のようなものともみなせる。
    厳密なところを追求すれば、アイツはプレイヤーと世界の中継点みたいなものなのかも知れない。

  • BGMに関するTIPS98で、Selfは『胎動』ともされている。
    中澤氏曰く、BGMのSelfは重要なシーンで流れるようで、プレイヤーの意識が戻ったり跳躍したりするバッドエンドを中心に使用されている。
    このため、『胎動』は生まれゆく(生まれたばかりの)プレイヤーの意識がむき出しになった状態……などという解釈が可能。



 キャラ関連
  • 黛はOLだが、これは『Office Lady』ではなく『Official Lawyer』――国選弁護士。
    ちなみにまだ、見習いである。
    未来の彼女が弁護についた日には、どうなることやら……。あー恐い。

  • 犬伏の誕生日が黛と同じである原因としては、犬伏が黛の誕生日を騙ったという可能性も高い。

  • ココロ編3日目より、犬伏(つまり沙也香)は幼いころに母親をなくし虐待を受けていた模様。これがDIDの原因とされている。
    この兄妹、苦労していたんだねぇ。

  • 本編のプロフィールなどで用いられている『原型』に関する面白いサイトを以下に紹介。
    http://asianblue.info/kukais_wind/jung_genkei.htm(『鋼鉄的伝説−Legend Of Steel−』内のページです)

  • ゆには単一を示す"Uni"が語源。
    ゆにの発言より、ゆにには両親がいないようである。
    素数が好きなことや、スフィアと避難小屋の両方に存在することなど、なにかと他とは違う雰囲気を見せているのも、それを象徴しているのだろう。

  • 潤一は『純粋な1』のような意味にも取れる。
    ゆにのUniは『単一』。
    どちらの名前も共通するところがある。
    そういえば、プロローグの阿我墨市立病院の記事を読んだシーンで、そのとき殺された子供がゆにと同世代だと、こころは思ったんだよなぁ。
    もしかしたら、その時にプレイヤーが感じた想いが、いくらか伝播したのかもしれない。
    もちろん、『ゆに=潤一』と言うわけではないのだが……。
    ふたりの関係をどう考えるのかは、プレイヤーが決めてほしい。


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