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ラブひなと言えば

ラブひなと言えば、実は十年前この季節ごろ、初めてアニメをみました。それは@KenAkamatsu原作のラブひなだった。あのころの俺はアニメがおろか、日本のことまであまり知らなかった、なんかの変体アニメだと思って試しに見にした。
それからほぼ十年はたった。さまざまな漫画を読んだし、日本に旅行して日本語まで勉強してたし、いくつかのラノベだってロシア語に翻訳したことがある。もちろん、アニメもいっぱいみてたのしんでいた。
しかしいまでも、あの十年前の十年後に、ラブひなほどの感情的な印象を与える作が、俺は二三しか知らない。(具体的に、トラどらとか俺妹とか。好きに笑え)
こんなに人生に強い影響を与えた人にツイッターで購読していると気づいたと、なんかシュールだな。

七日

「七日」と受話器からの声だった、そしてカチッと電話が切れた。マシャは耳から受話器を離れて肩を竦めた。
きっちり七日後ちょうどその時間、テレビの中の画像は細波に替わり壁に白い閃光がひらひらして始めた。テレビのスピーカは白色雑音で大喝した――――けど、雑音対処システムが発動したからすぐに途切れた。灰色の静電の海はまだ二三秒ほど続く、そこから腕と髪の毛の右の房が現れるに時間が足りたが、そのとき到頭テレビのソフトが管理会社のサーバーに接続成功した、返事を受けてビデオストリーマを停止した。
「御客さんのアカウントには金子が足りない」
しまった、とマシャは苛立ちに手で膝を打った。
貞子は自分の前で突然現れた暗い壁をいやな顔で見つめていた。